面接

面接ってなにすんの?

そう思いながら1時間半かけて学校に向かった。服装はスーツ。先生に威嚇するためだ。

 

30分ほど早くついてしまったので時間ぴったりまで休憩所みたいなところで座って待つ。

時間になり面接を受けに向かうと、先生の部屋には子供がいた。お子さんだろうか。勉強をしている。ちゃんと学んで僕みたいになるなよ。

先生は子供に勉強の指示を与えると僕に向かって言った。

「こちらの部屋でやります」

部屋の移動を促される。ゼミの部屋へ入った。

「何かしたいことありますか?」

やれる力はないけどやりたいってだけならと思い、顔認証のA Iですと雑に回答する。

その勉強を何に使いたいか聞かれたが、なにも考えていないので答えられなかった。

「どの程度までその分野を理解していますか?」

一回だけ書店で立ち読みしたことあるから本屋で立ち読みするくらいです。と答える。

「足りないですねぇ」

「こっちに座って」

パソコンの前に座らされる。嫌な予感

「これらの問題から1つ選んで回答してください。」

わ〜プログラミングだぁ〜

どれもやりたくないけどとりあえず中身は見えずとも正解率と問題思考時間が見られたので1番いい感じのを選択。

内容はエレベーターの問題。回答の平均時間は約25分くらいだったけど僕は1時間フルに使った。

時間がきたら先生もきた。僕の書いたものを見て一言。

「2年生のできない人よりはできる感じですね」

あっそうなんですか。僕よりひどい人いるんかよ。でも4年生でそのレベルなのか僕は。

「結果は後でメールで報告します。」

はい。

「何か聞きたいことはありますか?」

どうせ落ちただろうと思い関係ないけど気になってたことを聞いた。なぜ単位をくれたのか、なぜ〇〇(人の名前)がこのゼミに入れたのか。一定の満足感を得られる回答がもらえた。この先生はきっと良い人だ。

 

僕は帰った。

 

外は天気雨だった…。

 

リクルートスーツが濡れた

 

おわり